Nikon 1 を持っている人にはおすすめの標準単焦点レンズ「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」
すっかりNikon 1 に失望していたのですが…
35mm判換算で約50mm相当の標準レンズ。ズームのない「単焦点レンズ」です。
個人的にはNikon 1購入当初、標準ズームの10-30VR(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6)のどんよりした描写ですっかりNikon 1 に失望していたのですが、このレンズで一気にNikon 1 に対する評価が一変しました。
Nikon 1 用レンズとしては明るい開放F値1.8 。
開放でも十分使えて、被写体にもかなり寄れます。
値段もネット通販の最安値はこの記事を書いている時点で2.2万円くらいというお手頃価格。
Nikon 1 のイメージを覆す(かもしれない)描写力
センサーサイズの小さいNikon 1 はどうしてもボケの点で不利で、何となくコンデジっぽい写真になってしまうことが多いのですが、F1.8開放で撮れば一眼らしいボケが楽しめます。
ボケが少なく、高感度性能の厳しい1インチセンサーの欠点をかなりカバーしてくれるので、Nikon 1 使うなら、まずはこのレンズから始めるのがおすすめですね。描写力も結構良好なので、標準ズームで撮った写真に満足いかないという人もNikon 1 のイメージを覆すことができる…かも?
最近出たNikon 1 J5のキットレンズになったりもしているので、ニコン的にもおすすめなんだなと思います。やっぱり最初に撮影したときののイメージって、大事ですから。。。
(※下の写真はRAW撮りしたデータを補正して書き出しています)
割と地味な印象のレンズ外観
ただし、外観は割と地味な印象。焦点距離計なんてもちろん付いてませんし、ズームリングもナシ。
ズームリングのように見えるギザギザ部分はレンズ交換時に滑らないようにするためのものです。
それでも鏡胴先端部は面取り状にカットされていて、細かいヘアライン加工とクロームのリング付きでなんとか高級感を出そうと努力した跡が見られます。
個人的な趣味としてはヘアライン加工はカッコ良いと思うのですが、クロームのリングはキラキラし過ぎてちょっと安っぽいかな?という感じです。まあ実際に安いんですが。最近のNikon 1 レンズには大抵このクロームリング付きですが、もう少し渋い銀だともっとカッコ良くなるような。
別売のレンズフード「HB-N104」は正直微妙
別売の標準レンズフード「HB-N104」はフジツボ型。
一般的に、レンズフードは前方に向かって広がって行く形状をしているものが多いのですが、このレンズフードは前方へ向かってすぼまって行くという形状をしています。カメラバッグから取り出すときなど、フード逆付けしなくても引っかかりにくい(そもそも逆付けできませんが)など、機能的には優れていると思いますが、見た目は…正直微妙かも?
ズームがないのはやっぱり不便?
見た目は地味ながら、写りはかなりお勧めできる1 NIKKOR 18.5mm f/1.8ですが、やはり単焦点レンズということで、ズームがないのは不便と言えば不便。
ただ、実際に撮っているときは「少し狭いな」と思うことが多々あっても、後から写真を見ると結構大丈夫だったりします。小さいものを撮るときは近づいて、大きいものを撮るときは離れて撮る「足ズーム」で対応しましょう。ズームが効かない分、構図をより強く意識して撮ることになるので、使っているうちに腕が上がるかもしれないです。
最短撮影距離が20cmと、かなり被写体に接近できるので、テーブルフォトにも良いですよ。
どうしても画角が狭いときは10mm単焦点にチェンジしても良いですし。フルサイズ用の大きくて重いレンズだと、気軽にぱぱっとレンズ交換、というのはちょっと厳しいですが、レンズが小さくて軽いので、レンズ交換も楽です。
ズームレンズの便利さがないという代償の代わりに、軽く、小さく、写りも良く、しかも安いという長所を持つ1 NIKKOR 18.5mm f/1.8。
明るい単焦点レンズの良さを実感することができる、と思います。
Nikon 1 持っている人には是非おすすめのレンズです。