もうすぐ旧型となるニコンの大口径標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」。そして新型は凄いコトになる様子。
遂にVR付きの後継機が発表
ニコンの新しい大口径標準ズームレンズ、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」が発表されました。発売は2015年8月27日とか。そこで今回はもうすぐ旧型となる「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」について書いてみたいと思います。
※【後日註】8月20日、ニコンは「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」の発売を10月に延期すると発表しました。詳しくはこちら→「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」及び関連アクセサリー発売日延期のお知らせ
この「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」は鏡胴が金属製でがっしりした作りですが、その分重量も900gとそれなりに重い。バッテリー抜きでも約1kgのD700に装着すればバッテリー込みで約2kg。撮影中はその重量が頼もしくすらあるのですが、ストラップだけで首から下げておくのは長時間はキツい。
性能的にはニコン大三元ズームの標準域担当という事で、抜けも良く、開放から安定した解像度を発揮してくれます。ズームリング、フォーカスリング共に滑らか。ズームリングの数字(焦点距離)も彫刻文字となっています。
撮影中は「やっぱり良いレンズだなあ」と思いながら撮っている訳ですが、電車移動だったりすると肩に食い込むカメラバッグの重量が結構堪えます。。。
気になるレンズの伸び縮み
個人的に気になるのは、ズームリングを回すとレンズが伸び縮みすること。
一番短いのは焦点距離50mmあたり。この状態では見た目のまとまりもあるのですが…
ズームリングを回して広角端(24mm)にすると結構伸びます。
防塵防滴対策はそれなりにやっているんだろうとは思いますが、見た目にちょっと不安です。。。
が、付属のレンズフード「HB-40」を装着すると伸びた部分をすっぽり隠してくれます。
巨大なフードはこのためか〜?という印象もしますが。。。
良好な描写性能のためにはフードは大きい方が良いのだろうとは思いますが、この巨大なフードはどうにも厳めしい。
まあ迫力ありすぎると色々不都合なときは別のレンズを使うんで良いんですけど。
ちなみにこのフードはロック付き。気づいたらフードのロックが外れて回転していた、という事を防止します。
絞りの役目は被写界深度を変えるためのみ!?
写りは線が細く、シャープな描写。ニコン大三元ズームのなかでは解像度が低めという評価もありますが、正直、必要充分以上なレベルかと。(VR付きの新型はこの辺も更に良くなるんだろうなと思いますが)
開放で周辺光量落ち(ヴィネッティング)は多少ありますが、f/8くらいまで絞れば解消します。ヴィネッティングは主題を浮き上がらせる効果もあるので、一概に悪いとは言えませんが、気にする人は気にするようなので。
解像度は絞り開放から比較的シャープなので、ちょっと極端に言うならば、このレンズにとっての絞りは単に被写界深度をコントロールするためにあるような感じです。
スペックてんこ盛りの後継機
ところでこの24-70の後継レンズとなる、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」のスペックが結構凄いコトになってます。
・4段分のVR(手ブレ補正)を搭載
・ED非球面レンズを採用(「NIKKOR」レンズ初)
・高屈折率レンズ1枚
・EDレンズ2枚
・非球面レンズ3枚
・電磁絞り機構を採用
・フッ素コートを採用
・もちろんナノクリスタルコート
などなど。まさにてんこ盛り状態。完全に本気ですねニコンさん。
で、希望小売価格は28万7,500円(税別)とのこと。税込だと31万ちょい。スペックを見れば仕方ないかなと思わなくもありませんが、標準ズームとしてはかなりお高い。実売価格はもう少し下がるようですが。
重量も1,070g、サイズも一回り大きくなるとのことで、値段的にも重量的にもますます敷居の高いレンズになるようですね。