品薄のシグマ18-50mm F2.8の中古を衝動買い!でも後悔はしていない件
純正16-55Gの大きさ・重さがだんだん苦痛になってきた。。
先日の投稿で書いたソニーα6700(下の写真)。コンパクトなのに高性能、操作性もかなり改善して個人的にはかなり気に入っているのですが、今度は標準ズームをどうするかが気になり始めました。
ソニーEマウント用APS-C標準ズームレンズといえばE 16-55mm F2.8 G。
ただ少々デカくて重い。 しかもフロントヘビー。
このレンズが登場した時は「F2.8通しの標準ズームとしてはすごく軽量コンパクト。なのに写りも良好」という評判だったので、まさかこれに不満を抱くようになるとは想像していなかったのですが… 小型軽量なα6000系のボディには、どうもバランスが良くないのです。
なので軽量コンパクトな標準ズームが欲しいなと。
純正のE PZ 18-50mmはすごく軽量コンパクトではあるのですが設計が古く(2013年2月発売)、写りの評判もあまり良い話は聞かない。ネットの口コミなど見ていても「いい加減リニューアルしてほしい」という話をしばしば見かけますが、今のところ新型発売の話は噂すらない様子。
α6700のキットレンズにもなっている18-135は悪くはないんですが… 解放F値も高めで、あまり楽しいレンズではない。コンパクトでズームレンジも広く、手ブレ補正まで付いているなど、便利ではあるのですが今ひとつ物足りないんですよね。
シグマといえば「写りは良いけどデカくて重い」?
で、最近売れているらしいシグマ 18-50mm F2.8 DC DNを買いました。ネットで中古の「美品」を偶然見つけての衝動買いだったのですが。
シグマといえば「写りは良いけどやたらデカくて重い」という印象でこれまで敬遠してきたのですが、シグマ18-50はF2.8通しなのに290g※という小型軽量で、その割に写りも良いとのこと。(※数値はLマウント用。実測値はこの記事の少し下にあります)
新品で買ってもお値段はネット最安値で約7〜8万円程度。ソニー純正の16-55Gが約13〜15万円くらいするので約半額とお財布への負担も軽め。(価格はいずれもこの記事を書いている時点でのものです)
ズームリングの回転方向がソニー純正とは逆なのがちょっと気になりましたが、性能的には結構良さそうです。最大の弱点は売れすぎて去年(2023年)12月から注文受付が一時停止されていることくらい。まあそろそろ再開されそうな気もしますが。(勝手な予想ですが)
プラ丸出しで安っぽいのだろう…と思ってました
このシグマ18-50、なにぶんにも品薄なので店頭で実物を見る機会もないまま、先述のようにネットで衝動買いしてしまいました。
値段も値段ですし、見た目は「プラ丸出しで安っぽいのだろう」…と思ってましたが、実物は加工精度が高くて精緻な造り。隅々まできっちりと造り込んである感じで、安いレンズにありがちな「手抜き感」が全く見当たらない。強いて言うならフォーカスリングのギザギザがゴムではなくプラであることくらいですが、そのギザギザもエッジがビシッと立っていて安っぽさは皆無。
鏡胴表面の質感自体はプラスチックのそれなのに…なんなんでしょうこの精密感は。
マウント付近とそれ以外で半ツヤの仕上げを変えてあり、文字などは細く、くっきり印字されていて、ズームリングも実にスムーズに滑らかに回る。レンズフードに至っては後ろ半分はゴム引きしてあるような感触。純正レンズのような金属感のある表面仕上げではありませんが「良いもの感」が充分ある。
いや、シグマの「クラフトマンシップ」って凄いんですね。今更ですが。
というわけで重量実測。317g。レンズフードとリアキャップを含んでいるのでメーカー公称値より微妙に重いですが、十分軽量。
α6700に装着すると重心が手元に来るので実際の重量より軽く感じます。前回の記事で紹介したベースプレートなどつけなくても全然OK。
というわけでこちらも重量実測。801g。α6700には電池とSDカードが入っています。あと、背面モニターに保護フィルムを貼っていますのでその重量も含みます。レンズのフロントキャップは含みません。
写りはさすがに16-55Gより落ちるだろうねと思ってましたが…
でも「写りはさすがに16-55Gより落ちるだろうね」と思って、適当にパシャパシャ撮影してパソコンでチェック。いわゆる「シグマらしい」カリッとした写り。でもボケ味も悪くない。多少年輪ボケっぽさはありますが、16-55Gも年輪傾向はあるのでまあこんなもんかなと。
事前にネットで調べたところでは「広角側で画像周辺にパープルフリンジが出やすい」という評判だったのですが、これもあまり目立たない。絞り開放で撮影しても像の流れはそれほど目立たない。
…正直、16-55Gとの差がわかりません。。
私の目が節穴なのかもしれないのですが。
ま、三脚固定して、同じ被写体を同じタイミングで撮影してピクセル等倍で確認すれば違いがわかるのかもしれませんが、撮影した画像を普通に眺めている分にはわからないんですよね。違いが。実は厳密な比較撮影をやろうと思ってましたが…何だかんだで16-55Gはもう下取りに出しちゃいました。なので購入ご検討中の方はよそのサイトの作例など見て頂く方向でお願いします。
強いて欠点を探すなら、広角側が27mm相当(35mm判換算)までしかないことくらい?(厳密に言えば望遠側も7.5mm相当短いですが)。個人的には広角端は27mm相当で特に問題ない(24mm相当でも足りない時は多々ある)ので、そうなると軽量コンパクトさでシグマ18-50が圧勝。
で、ソニー純正の広角ズームレンズPZ 10-20Gを組み合わせれば、35mm判換算で15mm〜75mm相当の画角をカバーできてしまいます。重量は全部合わせても実測値1,005g。(電池とSDカードはカメラから抜いた上で一緒に計測しています)
実際にはこれにストラップとか予備電池とか持って行くわけですが、それにしても軽量コンパクト。APS-Cってスバラシイ。
α6700のメインレンズとしては「現時点の最適解」では?
一応ソニー16-55Gに比べて、シグマ18-50が負けている(と思われる)ところをまとめると、
・ズームレンジが少し狭い
・AF/MF切り替えスイッチがない
・ズームリングの回転が逆
の3点かなと。
「サードパーティーレンズはAF追従性が落ちることがある」と言われたりしますが、今のところその辺の差は感じていない状況です。個人的に唯一の問題はズームリングの回転方向。ズームイン/ズームアウトしようとして「あっ、逆だった」ということが頻繁にあって混乱するのですが、それもだんだん慣れてきました。
それよりレンズ単体で300gを切る小型軽量さ、16-55Gに負けてない(と思う)写りの良さのアドバンテージの方が圧倒的に優っていて、α6700のメインレンズはシグマ18-50が「現時点の最適解」であると言い切って良いのではないでしょうか(個人的感想です)。ディスコンになってしまった(らしい)Nikon 1 の代役はマイクロフォーサーズで行こうと考えたこともありましたが、α6000シリーズで確定だなと(これまた個人的感想ですが)。
これでやっとNikon 1 ロスから解放されそうです。