オリンパス OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PRO レンズキット購入
ニコンのフルサイズミラーレス登場間近。で、Nikon 1 は終了確定?
ご無沙汰しております。
前回の投稿から気がつけば7ヶ月以上の月日が経過しておりました。
いや、時間が経つのは早いですね。
Nikon 1 がニコンホームページで「J5」を含む全てのボディが「旧製品」となり、世の中的には「Nikon 1 終了確定」ということになっております。
ただしニコンからは「Nikon 1 終了」の明確なアナウンスはありませんし、1 NIKKORレンズもまだ製品リストから消えてはいない状況。
少なくとも今のところは。
つまり全ての望みが完全に潰えたわけではない…と、思いたい。
(↑我ながら少々イタイ)
もうじきニコンはフルサイズミラーレスを発売するとのことなので、ニコンのサイトにも「ミラーレス一眼」というようなカテゴリーが追加されると思います。その新しく追加された「ミラーレス一眼」カテゴリーの中の一員としてNikon 1 (CXフォーマット)が将来的に復活する可能性はないとは言えないのでは?とも思っているのですが…
ま、今後当面はフルサイズミラーレスの覇権争いに全力投球ですよね。
思えばここ数年のニコンは
・アクションカメラに手を出して苦戦して(まだ続いているようですが)、
・1型センサーの高級コンデジ(例の「DL」ですね)の発売は中止になり、
・小型センサーのレンズ交換式カメラ(Nikon 1)もあまりウケなかった、
…ということで、
どうもこう、他社のヒット商品の後追いをやって経営的に厳しくなっていた感もある。
やはりニコンはD850(写真左)のような質実剛健な高性能追求型カメラで行くのが良いのでしょう。
ニコンのフルサイズミラーレスもティーザー画像や動画が公開されたりと期待が盛り上がりまくってますが、楽しみに待ちたいと思います。
色々あってマイクロフォーサーズ。買ってしまったんだからしょうがない。
で、オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」買いました。12-40(35mm判換算で24-80mm相当)の標準ズームレンズ付きのレンズキット「OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」です。
D850と35mm f/1.4単焦点レンズ購入でカメラがらみの物欲がばったり収まっていたのですが、Nikon 1 終了か?ということでなんだかまた物欲に火が着いちゃいました。
一応言い訳すると、先述のようにNikon 1 は多分終了、もし復活するとしても結構先のことだろう、ということでどのみちニコワンの代わりになるレンズ交換式カメラシステムは必要でしたし。
しばらくNikon 1 V3で行こうと思ってましたが、最近色々あって1型センサーの限界を感じる場面が度々あり、RAW現像で救済するのもだるくなってきたのでこれはマイクロフォーサーズに乗り換える丁度良い機会なんじゃないかと。
Nikon 1 の代わりにするなら「E-M10 Mark III」とか「E-M5 Mark II」の方が小振りで良いかもしれないんですが。
4年前の今頃、E-M10の初代機を見て「かなりイイ!!」と思ったんだからこの機会にE-M10 Mark III購入でも良いのかもしれないんですが。
でもこれまでの経験から考えるとどうせ上位機種の「E-M1 Mark II」が気になって仕方なくなるのは目に見えている。。。
ということで、「じゃあ一番性能良いの買っとけ!!」となった次第であります。
パナソニックの「LUMIX G9 PRO」の方が「操作系がニコンと近くて良いんじゃないの?」とも思いましたが、見た目の好みで「E-M1 Mark II」を選びました。
「なんだかんだ言いながら結局そこで決めちゃうわけ?」
と、我ながら思わないでもないんですが。。。
でももう買ってしまったんだからしょうがない。
と、いうわけで「OM-D E-M1 Mark II」の外観を眺め回す
そんなこんなで購入した「OM-D E-M1 Mark II」。マイクロフォーサーズとしてはでかいとの評判ですが、それでもD850やD500を見慣れた目にはかなりコンパクトだと感じます。
外装は防塵防滴仕様のマグネシウム…のはずなのに、なぜか微妙にプラっぽく見える。初めて手にした時は「あれ?外装エンプラだっけ?」と本気で思ってしまいました。塗装の色ツヤや手触りが微妙にプラっぽいのかもしれない。まああんまり気にしてませんが。
見た目は結構好きなんですが、細部のデザインは少々ゴテゴテ感がなくもない。どうも無駄に凹凸が多すぎる気がします。なんだか昔TVで観た某有名ロボットアニメを彷彿とさせるデザインですが、、、まあそのうち慣れるでしょう。
上面ダイヤル類はいかにも金属を削り出して作りましたという感じ。カチカチと節度ある操作感とともに高級感があります。ただしなぜかモードダイヤルの文字が異様にでかい。でもモードダイヤルの中央にはロックボタンがあって結構便利。
ミラーレスなのにペンタプリズムがあるかのようなデザイン。
フィルム時代の「OM」シリーズのデザインを取り入れたらしい。ちなみに「OM-D」ではこの「擬似ペンタ部」には5軸手ぶれ補正のセンサーユニットが入っているのだとか。
なんにしてもファインダーが光軸上にあるのは大事です(個人的に)。
長い名前の由来を調べてみた
それにしても「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」という名前は随分長い。オリンパス製カメラのことは今まであまり知らなかったので、ネットで検索して調べてみました。
どうやらもともとフィルム時代に「PEN」と「OM」というカメラシリーズがあって、デジタルでミラーレス始めた時にまず「PEN」を発売したら結構売れたので、次に「OM」のデジタル版「OM-D」シリーズをミラーレスで立ち上げ、レフ機の(「マイクロ」でない)フォーサーズ機「E-5」後継として「E-M5」を発売した、という流れの様子。
「E-M5」の「M」はマイクロフォーサーズの「M」でしょうか?確認してませんけど。
(「ミラーレス」の呼称が生まれたのはその後の話ですよね)
で、その上級版の「E-M1」が登場、さらに2代目で「Mark II」が追加された、ということのようです。(違ってたら御容赦くださいませ)
今回購入したのは冒頭にも書いたように「OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」でして、12-40mmの標準レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」が付属しています。
35mm版換算だと24-80mm相当。F2.8通しの大口径レンズですが、その割にはコンパクト。
レンズ重量も公称382gと、それほど重くない。
見た目は金属外装でかなり高級感があります。レンズ鏡胴の上面中央を前後に走る赤いラインが鮮烈。デザイン的にはやはり少々ゴテゴテしている感がありますが…まあ良いかと。ズームリングは少々重めながらまずまずスムーズに動きます。
レンズ装着時の回転方向も、ズームリングの回転方向もニコンとは逆。まあニコンが独特なのでオリンパスが悪い訳ではございませんです。この辺もそのうち慣れるでしょう。。。
その前のピントリングはクラッチ式。後ろに引くとMFモードとなり、焦点距離表示が現れます(上の写真左)。操作感も良くて、無駄にMFしてしまいます。
最短撮影距離は0.2m。つまり20cm。20cmというのは撮像面からの距離なので、レンズフード先端からなら7cmくらいまで寄れる様子。実際にズーム全域で相当寄れます。
レンズフードやレンズキャップもやたら高級感あり。
フードはロック付き。金属とプラの組み合わせによる質感の切り替えも面白い。
レンズキャップは中央付近をつまむ操作のみ。外周部をつまんで付け外しすることはできない様子。
何を今さらのセンサーサイズ比較表で気づいた「比率の一致」
何と言ってもデジカメのキモはイメージセンサー(だと勝手に思っている)。ワタシ史上初のマイクロフォーサーズ機入手に伴い、今さらながらセンサーサイズ比較表など作ってみました。
FX(フルサイズ)センサーは36×24mm→約860平方ミリ。
DX(APS-C)センサーは23.6×15.8mm→約380平方ミリ。
つまりFXのD850はDXのD500よりセンサー面積が約2.3倍広い。
マイクロフォーサーズは17.3×13mm→約225平方ミリで
DX(APS-C)の約60%程度のサイズ。
CX(1型)は13.2×8.8mm→約116平方ミリで
DX(APS-C)の約30%程度のサイズ。
マイクロフォーサーズはDXとCXのほぼ中間。
若干DX(APS-C)と被る…かも。
ちなみにフルサイズより大きな「中判」はデジカメの場合44×33mmくらい。
こうしてみるとフルサイズよりひとまわり大きい程度の印象。
フィルム式の時はもっと大きいらしいのですが。
(いわゆる「645」は有効画面サイズ57×41.5mm程度らしい)
それでもデジカメ「中判」の撮像面積は約1,450平方ミリ。
フルサイズに対して約1.69倍程度の広さとなります。
で、APS-Cはマイクロフォーサーズに対して約1.69倍。
なんですかこの比率の一致は。。。
Nikon D500と比べてみる
E-M1 Mark IIはオリンパスマイクロフォーサーズのフラッグシップ(さらに上位機が出るという噂もありますが)ということで、ニコンDXフォーマット(APS-C)のフラッグシップ「D500」と比較してみたいと思います。
と、いうわけで登場しましたのは約2年前に購入した「D500 16-80 VR レンズキット」です。16-80mm f/2.8-4Eレンズが付いています。
D850よりちょっと小振りなボディのD500。でもD750よりは微妙にでかい。それでもセンサーサイズがAPS-C(DXフォーマット)ということで、DX専用レンズを使えばレンズはフルサイズ用より小振りで済むので、結果的にレンズを含めたシステム全体を小型化することが可能。
とは言ってもD500はやはりデカイしゴツイ。(まあ「ベイビーD5」ですからね。)
さらにDX用レンズは選択肢が少な目なので、フルサイズ用レンズを併用する場合は先述の「システム全体を小型化する」こともできません。
で、D500+16-80VRとE-M1 Mark II+12-40を並べてみました。
センサーサイズが小さい分、E-M1 Mark IIは小さいですね。
そしてE-M1 Mark IIはミラーレスらしくボディが薄い。
重量を実測してみました。
D500+16-80VRは1,403g。
(電池とXQD、SDカード、別売ホットシューカバー、レンズ保護フィルタ、レンズフード含む)
E-M1 Mark II+12-40は999g。ギリギリで1kg以下。
(電池とSDカード2枚、ホットシューカバー、レンズ保護フィルタ、レンズフード含む)
一応追記しておくと、両者とも背面液晶の保護カバーを貼っています。
重量差は見た目ほどではないですがそれでも約1.4倍。
D500装着の16-80VRは開放F値が2.8-4.0ですが35mm判換算で24-120mm相当、
E-M1 Mark IIの12-40はF2.8通しですが35mm判換算で24-80mm相当なので、望遠側のズームレンジが狭い。よって単純比較はしづらい面もあります。
価格は現在のところほぼ拮抗状態。この選択は結構難しい。
・D500 16-80 VR レンズキット
・OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット
この両者を某価格比較サイトで調べると最安値はどちらも22万円弱くらい。
価格的にはほぼ拮抗している状態です(この記事を書いている時点の価格です)。
この選択は結構難しいですね。。。
ニコンDXとオリンパスマイクロフォーサーズのフラッグシップ同士の比較になるので。
D500はD5譲りの洗練された操作系。
AFユニットもD5と同じものなのでとにかく食いつきの良さが光ります。
センサーサイズが大きい分画質も良いですし。絶対的性能ならD500かなと。
しかしミラーレスのE-M1 Mark IIの小型軽量も捨てがたい。
本体の小ささはもちろん、レンズが全体的に小ぶりで済むというのも魅力。
F2.8通しの24-80mm(相当)の標準ズームレンズが実測447g(レンズ保護フィルタ、レンズフード、リアキャップ含む)というのはマイクロフォーサーズならでは。
フルサイズ用のF2.8通しの24-70mm標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」は実測1,068g(レンズ保護フィルタ、レンズフード、リアキャップ含む)なのでその差は歴然。
やはりレンズ交換式カメラの場合、レンズの大きさと重さってかなり重要だと思ってます。
最近注目のフルサイズミラーレスも本体(カメラボディ)は小型軽量ですが、レンズは相変わらずでかくて重い。比較的軽めのレンズはF値が暗かったりズームレンジが狭かったり。
APS-C(DXフォーマット)専用レンズにすれば多少小型軽量化できるんですが、先述のように選択肢は少なめ。望遠レンズや単焦点レンズはフルサイズ用のものを使っている場合も多いかと思います。
写真は左からニコン24-70 f/2.8G(フルサイズ用)、ニコン16-80 f/2.8-4E、そしてオリンパス12-40 F2.8(35mm版換算で24-80相当)です。(全て社外品のレンズ保護フィルタ装着状態)
撮影に出かける時、レンズ数本持って三脚も持って行くとなると結構重装備になってしまいがちなのですが、マイクロフォーサーズなら大幅にコンパクトで済むわけで。
問題は画質ですが、マイクロフォーサーズも最近はかなり良くなっているので、装備重量負担と画質の兼ね合いとしては良い落としどころかと思うわけです。
フルサイズとマイクロフォーサーズへの2極化が進んでいる?
D500のツラいところはDX用レンズの選択肢の少なさかと。
ニコンのDX(APS-C)用レンズで、設計の新しいものというとエントリークラスばっかりな印象。(今回の16-80VRは例外ですが。)
タムロンが結構APS-C用の良いレンズを出してくれているのでまあ良いんですけど。
なんにしてもニコンがフルサイズミラーレス開発を発表した時点で、ハイエンドデジカメの主戦場は名実共にミラーレスに移行したと思われますので、レフ機としてのD500の後継はもう期待できないかもしれません。
どうも世の中的にハイエンド一眼カメラはフルサイズとマイクロフォーサーズの2極化が進んでいるように思えます。フルサイズを作っているメーカーは利益率の高いフルサイズに注力し、APS-Cは安さ勝負のエントリー層向け専用、みたいな。
まあニコンもD500を発売した時はあまり業績は好転しなかったのに、D850で一気に盛り返した感じですからね。。。(決算も上方修正したらしいですし。)やはりフルサイズはインパクトも人気も桁違いらしい。利益率の違いも相当なものなのでしょう。多分。
そして今はフルサイズミラーレス発売へ向けて爆進中(レフ機もまだやるそうですが)で、その先には「中判」も視野にあるのでしょう。想像ですけど。何しろあのマウントサイズですから。
やっぱりNikon 1(CXフォーマット機) の復活は当分(もしかすると永久に)ない…のか?
と、いうわけで「軽量コンパクトながらある程度高性能なカメラが欲しい」という人にはマイクロフォーサーズは良い選択肢かなと思います。オリンパスやパナソニック以外にもタムロンやシグマ、その他結構な数のメーカーが参加している規格なのでレンズの選択肢も豊富ですし。
ニコン機とは大きく異なる操作系に現在悪戦苦闘中
そんなこんなで手に入れた「OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」ですが、操作系が慣れ親しんだニコン機とは大きく異なるので現在悪戦苦闘中。ネットで調べたところでは「E-M1 Mark IIの操作系は煩雑でわかりにくい」との評判もありますが、慣れればなんとかなるでしょう。きっと。
と、いうことで個人的に当分はマイクロフォーサーズで楽しむ日々となりそうです。