ニコンDXフォーマット用超広角ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」
DXフォーマット(APS-C)にも超広角ズームは必要。でも少ない選択肢
2ヶ月ほど前にニコンのDX(APS-C)機、D500 16-80 VR レンズキットを購入しましたが、その後超広角ズームレンズの「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」も購入しました。
キットレンズの16-80 VRは35mm判換算で24-120mm相当ということで、これ1本でかなりのズームレンジをカバーできますが、やはり超広角ズームレンズは必要。引きの取れない室内や、建築物の撮影など、標準ズームレンズでは画角が足りない、ということはよくあるので。
と、いうわけでD500用の超広角レンズをネットで色々物色しました。
それにしてもこのAPS-Cクラス、超広角ズームレンズの選択肢が少ない。ニコン純正ならF4通しの金環レンズ「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」がありますが、発売されたのは2003年と少々旧い。サードパーティーもフルタイムマニュアルが使えないとか、フィルタ枠が82mm(でかい)とか、見た目があまりに残念だったりと、どうも「これ」というものが見当たらない。
で、結局純正の10-24購入となりました。やっぱり「迷ったら純正」ということで。
超広角ズームレンズを並べて撮影
しかしこのレンズも2009年発売ということで、さほど新しくもないんですよね。金環もナノクリも手ブレ補正もないのに購入時(2016年9月後半)のネット最安値は9.8万円程度。つまり約10万円也。でも10月半ばくらいから少し値下がりしてきているようで、この記事を書いている時点では最安値は9.3万円程度になっています。
多少値下がりしてきたとは言っても、どちらにしても結構良いお値段なわけですが。。。
これで手元にあるニコンの超広角ズームレンズは4本となりましたので並べて撮影してみました。
やはり14-24(一番左)の前玉の巨大さとNikon 1 用の6.7-13(一番右)の小ささが印象的です。
超広角ズームとしてこのレンズを選んだ理由
とりあえずD500用の超広角ズームとしてこのレンズを選んだ理由としては広角端の画角の広さ。
35mm判換算で15mm相当という点は魅力。FX用の16-35(上の写真の左から2番目)より微妙に広い。
そしてフィルタ径が77mmというのも個人的にはポイントかなと。FX(フルサイズ)用の16-35や28-300、24-70(旧型Gタイプ)に使っているNDフィルタやC-PLフィルタが使い回せるのです。
しかも重量460gと比較的軽量コンパクト。
さらにメーカー純正の安心感。
そんなわけでニコンDX機用の超広角ズームレンズとしては(自分としては)これが現状のベストかなと思ってます。(消極的な理由ですが。。。)
レンズの外観の印象は「普通のレンズ」
レンズ先端部以外鏡胴は寸胴。高級感は薄いですが安っぽくて萎える、ということもない「普通のレンズ」という印象ですね。
しかし最近のVR付きズームレンズに比べると細身で、35mm F1.8の単焦点レンズに似ている印象。
フォーカスリングは細めで、手前側にあるのですが、前後方向に少しがたつきあり。
実用上は問題ないのですが、ちょっと残念。
付属レンズフードは「HB-23」。FX用の超広角ズームレンズ「AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR」のものと同じものが付属します。
それにしてもこのフード装着するとフードだけが異様に大きく見えます。。。
ま、35mm判換算15mmの超広角ではこのくらいフードが大きくないと蹴られてしまう、ということなのでしょう。
超広角ズームとしては必要十分な写り
というわけで撮影例を幾つか。
14bit RAW撮影データをCapture NX-Dで現像後、Adobe Photoshop でリサイズして多少調整して、ブログ用にJPEGで書き出しています。以前のエントリでRAW現像はAdobe Lightroom で行くと書いたのになんでCapture NX-D使っているのか?という話はまた今度。
ひとまず超広角ズームとしてはまあ普通かなと。
周辺が大きく流れることもなく、かといって14-24のようなキレッキレというわけでもない。まあ必要十分な写りという印象。とりあえず安心して使えるのではないでしょうか?
等倍鑑賞すれば周辺は少々解像感が低い印象ですが、個人的には実質問題ないレベルと思ってます。
これ以上の画質が必要なときはD750+ナノクリ14-24の出番かなということで。
できれば手ブレ補正機能は欲しい
ただしVR(手ブレ補正)は欲しいなと思います。以前は「超広角ズームに手ブレ補正など必要ない」と思っていたのですが、最近は手ブレ補正の恩恵に慣れきってしまっておりまして。。。
夕暮れ時などに低めのISO感度のままシャッター切って手ブレしてしまうことが意外にあるんですよね。でもできればISO感度は1600以下で使いたいところ。3200くらいになるとやはりノイズやディテールの崩れが微妙に感じられなくもない、ということで。まあ状況によっては6400くらいまで使っちゃうんですけど。
そんなわけでAPS-C用の手振れ補正付き超広角ズームで良いのが発売されれば買い替えもアリかと思ってますが、とりあえずそれまでの「つなぎ」として使って行く予定です。
「つなぎ」のレンズに約10万円は高過ぎなのでは?という気がしないでもありませんですが。。。(まだ言っている)